2009年4月24日金曜日

Oi Paulistano! #42

未知との遭遇_#03_Intermission -ちょっと一息

英語のできる長身の彼は時々席を外しました。見送る日本人のナントカさんの帰国便のフライト情報を確認に行っているみたいでした。

その間は、小柄の彼と私の自動翻訳での"会話"です。「TOKUSATU」の話題には私がついて行けないので気を使ってくれたのでしょう、彼の個人的な話もちょっと聞けました :-)

彼の父親はブラジル空軍に籍が有って、そのため転勤が多く国内のずいぶんあちこちで暮らしていたのだそうです。軍の力が強そうな南米諸国中でもブラジルの軍備はそうとうなものらしいですから基地も多数あるのでしょう。どうやら徴兵はこれからの様で「日本も徴兵制?」と訊かれました。

親戚がHONDAのオートバイを扱っていて、近い将来に日本に研修に行くかもしれないけれど、本当はオートバイは好きじゃないからどうしようか、やはり父親のいるに空軍に入ろうかな、と言います。

英国とフォークランドを巡って一戦を交えたアルゼンチンと違って、ブラジルは近隣国を含めて大きな戦争をした記憶がありません。ただ、やはり国境を接している国が多ければなにがしらの緊張もあるのかと思い、やんわりとそんな事も訊いてみました。特に緊張は無いとの答えでした。

他には、彼には姉がいて結婚しているとか、私には子供がいるのか、とか? 等々、ごくごくありふれたやり取りでした。出かけた国での仕事関連ではない人、ましてあんなに若い人と話をする機会は少ないので面白かったです。最初はどうなるかと思いましたけど ;-)

続きます。が、吃驚の展開になります(←ちょっとオオゲサかな)。
さて、その顛末は果たして‥


2009年4月22日水曜日

Oi Paulistano! #41

未知との遭遇_#02 - " TOKUSATSU "

意外だったのは Google の自動翻訳です。ラップトップを物理的にやり取りしての短文(英-葡)の交換ですが、直にPCが行ったり来たりするだけに、メイルやチャット様に「受信文を翻訳して、これに返信を書く」よりは手間が省けて話がどんどん進みます。

彼らは「日本の特撮番組」が好きで、関連のキャラクターグッズの蒐集をしている、のが判ってきました。そう言えばサンパウロの中心街にも小さなVHS-ビデオ&ゲームソフトの店が何軒かあって「特撮物」が並んでいたのを思い出しました。

彼らのPCには「日本語フォント」がインストールしてあって「アニメ」「特撮」「コスプレ」etc.の日本語の混じったサイトも気にせず見ている様です。日本語もこうして覚えたんでしょう。このあたりの単語はローマ字書きすればブラジルでも普通に通じるみたいです - 私みたいに関心のない人種はモチロン別でしょうけど。

日本語の「参上」と「見上」はどう違うの、なんて質問も飛び出してきました。一応答えてみましたが自信はありません。

グッズに関してとっても詳しいです。この「ナントカグッズ」はドノ国製で安いけれど、こちらのこれはカノ国製で、高品質だけれど数が少ない等など。もちろんズバリのメーカー名も出てきます。値段もUS他とブラジルのネットショップのそれを較べると云々‥。マニア間の売買やオークションも盛んみたいでした。彼らの参加しているフォーラム(SMSと言うべきかな)も見せてもらいました。熱そうな情報が飛び交ってますね。大変なエネルギーです。

Mr.ナントカ(日本人)を知っているか、と訊かれたので「いやぁ、知りません」と言うと、ブラジルで開催されている「Anime/Tokusatu/Cospre‥」のライブイベントに今年参加したゲストなのだそうです。今夜の飛行機でUS経由で帰国するから見送りにきたのだとの事。

更めて検索してみると「AnimeFriends」だったみたいです。2009も凄そうです :-O

サイトへの直Linkは「Not Accept」になっています。URLをブラウザにCopy&Pasteしてください↓
http://www.anifriends.com.br


2009年4月21日火曜日

Oi Paulistano! #40

未知との遭遇_#01 - 仮面ライダー現る

いよいよ帰国もまじかです。

時間を持て余して、ビールでも飲もうと時間つぶしにカフェのテラスに腰掛けました。さすがに空港ですねぇ、うんと高い値段がついています。
暫くいると若いブラジル人(20歳くらいかな?)の2人が「日本人ですか?」と寄ってきました。何かを買ってくれとか、何か呉れとか言う雰囲気ではないので「そうですけど」と言うと、とても話がしたい感じです。

が、ちょっと気になった事が‥。

背が高くてちょっと長髪で色白の彼はちょっと慣れていないけれど英語ができました。腰に何やら仮面ライダーベルトの様なもの巻いています。小柄の方の彼(私と同じくらいかな)はやはり腰にオモチャの刀みたいな物を挿してPCを抱えていました。

私だけ腰掛けていて、相手は立ったままというのも居心地が悪いですし。店も空いていたので「まぁ、どうぞ」と言うと、礼を言って彼らもテーブルにつきました。

まず、長身の彼が実物を腰から外して「これは仮面ライダーナントカのベルトで(日本語で) "すごィ、カッコいい"」とアクションを交えながら口火を切りました。やはり! でした。

小柄の彼は英語ができないけれどPCをもっているので "GoogleLanguage" でコミュニケートできます、との事。身につけている「装備」は「ナントカ戦隊 - カントカ」の "武器" で凄く希少品なのだそうです。

そのものズバリは見つけられませんがだいたいこんな傾向のキャラクターグッズです。

むむむ、何だこれはぁ :-O
呆気にとられて腰が引き気味になりました。


2009年4月19日日曜日

Oi Paulistano! #39

TAMとVarig

昼近くになったのでシャトルバスで再び空港に戻りました。半日以上時間が余っていますがグアリューロス市内でうろうろしても言葉がまったくダメですからする事も限られていますし、道に迷うのも困ります。

発着を表示するディスプレイを時おり眺めながら空港内を行ったり来たりです。更めて見てみると発着便の半分近くがTAM航空なんです。EUでは見た記憶がありません。でもけっこう世界中に飛んでますねぇ。



次々に表示されるのは圧倒的にTAM、次いでUS系、それに混じってところどころEU圏のエアラインでした。かつてEU圏の空港でしばしば見かけた Varig の名前もない訳ではありませんが、かつてのナショナルフラッグの面影はありません、今はほとんど飛んでいない感じです。

帰国して暫く立ってからTAMが Varig に代わってスターアライアンスのメンバーになったと知りました。時代は変わりますね。


2009年4月17日金曜日

Oi Paulistano! #38

Guarulhos市街_#03 - 何に使うのかな?

ホテルの正面に画材やデコレーション材料を扱っている店がありました。店内を見ていると女性スタッフに英語で話しかけられました。絵の具や額縁など扱っている品物を説明してもらいました。店舗が広いだけあって貧弱な品揃えではありませんでした。

木の板をジグソウで切り出した1種のテンプレートが天井ダクトから吊られています。面の塗装の型抜きに使うのか、それともそのものを加工してデコレーションにするのかが判りませんが大きさも種類もいろいろありました。


中央に提げられているのは「キティ」ですね :-o どう見ても。

街を歩いてみるとこの木製の「テンプレート」を扱っているお店が他にもいくつかありました 。この辺りの特産品なのでしょうか。


2009年4月16日木曜日

Oi Paulistano! #37

Guarulhos市街_#02 - 賑わう街角

遅い朝食もそこそこに街に出てみました。やはり坂が多いですね。1区画先に小さな商店がぎっしり並んでいました。どこの商店もヨソユキの装飾は施していません。鞄や布地のような単品が店先に目立つ店舗もありますし、「なんでもありますよ(←私の表現がオオゲサ)」みたいな商店もありました。



乗用車に混じって市営(?)バスも細い道を走っています。一方通行がほとんどです。小さな停留所のターミナルには若い男女(高校生かな?)が大勢並んで行き先のバスを待っていました。とにかく人が沢山いて活気に溢れています。

通りの向こう側に、若い高校生くらいの女性が2人でスローガンを書いた大きな旗(労働組合旗でしょうか)を持って商店の人たちに声をかけて歩いていました。とっても気になりましたが、信号待ちの間にアッチに行かれてしまいました。


Oi Paulistano! #36

Guarulhos市街_#01

夜も遅くなっていました。いったん市街の中央まで戻っても商店は閉まっていますし、明日また空港まで移動するのも面倒なので近くのホテルに投宿しました。空港シャトルバスで15分ほどのところです。地図を開いてみると、その辺りはグアリューロス市らしく、でサンパウロ市とは別の行政区画だと判りました。サンパウロ州で2番目に大きな市なのだそうです。

部屋の窓から外を眺めるとサンパウロの中心街とはずいぶん趣が違いますね。あちらが「仕事に通う街」だとするとここは「住んで暮らす街」なのでしょう。

人声は聞こえませんが、夜中も近いと言うのにあちらこちらから物音が聞こえます。誰かが遅くまで槌を打っていました。暗い街並に窓の赤い明かりがところどころに灯っていて、時おり走り抜けて行く車の音が聞こえていました。

そう言えば、窓を開け放っているのでしょう、大音響で音楽をかけてしばらく行ったり来たりしている車がいました。最近の日本はどうだったっけ、とふと思いました。

朝早く窓から覗いた街の風景です↓




2009年4月15日水曜日

Oi Paulistano! #35

あわや大失敗 - 後編

セキュリティーチェックを済ませてカウンタ前に行くととても感じのいい女性チーフスタッフがいました。パスポートを見せて便名を告げ、手荷物の中身が問題ない事を説明をして、さてと言う事でカウンタに案内されました。

カウンタの中の若い男性スタッフが私のEチケットのデータを入力して、彼女に何やら伝えると、しばし2人で何事か話しています。私は「あれぃ、何か問題でも‥?」と様子をうかがっていました。

ちょっと間を置いて「貴方はこの飛行機に乗れない」と彼女が言いました。「何で?」と誰でも訊き返しますよね。カウンタの中のスタッフは「マネージャーに相談してくる」とダッシュで奥に消えました。

すると彼女は私を振り返り、「これは明日のフライトのチケットなの」と決定的な事実を告げたのでした :-O

そうでしたぁ! 私は1日は1日早く業務を完了した事を忘れていたのでした←凄く重要なのに!!
若いスタッフがカウンタに戻ってきました。結論は「マネージャーに訊いたのだけれど今日は空席はありません」。やはり!でした :'-O 

「私のミスだから仕方がないね」と彼女に言うと「けっこうあるのよ。See You Tomorrow !」と微笑まれてしまいました。1日早かったから致命的な失敗になりませんでした。逆だったら大変でした。


2009年4月14日火曜日

Oi Paulistano! #34

あわや大失敗 - 前編

諸事情があって予定より1日早く業務が完了しました←ここ重要です。

翌朝はゆっくりと荷造りをしてからもう一度散歩にでたりして過ごしました。帰りの飛行機は深夜に近い離陸なので、遅い夕方までに空港に着いていれば安心でした。よほどの事がない限りトラブルもないでしょうから気持ちに余裕がありました。

暗くなりかかった頃に空港に到着。土産物店をひととおり眺めて回った後も時間はたっぷりあるので、雑誌を読んだりTVのオリンピック中継をぼんやり眺めたりしていました。ベンチに腰をかけてラップトップを開いている人がたくさんいます。どの人も建物の柱に設けられているコンセントにプラグを挿して電源をとり、ネット回線にはWiFiでアクセスしていました。



さて、夜も21:00hを過ぎて私のアトランタ行きの便のカウンターが開きました。


2009年4月13日月曜日

Oi Paulistano! #33

ÁguaMineral - ミネラルウォーター

出張で来ているので、"お約束"と言う事で「生水」は飲みませんでした。
ホテルの部屋にあった「minalba」が飲料水のメジャーブランドらしく、街の多くの売店でも売られていました。

左側のオレンジのパッケージが「Gas入り」、右のブルーが「Gas無し」です。



「Gas入り」がマイナーでほとんど市場で見あたらないラテン系の国もありますが、少なくとも、ここサンパウロではどちらも飲まれている様です。「発泡系」が嫌いではない(むしろ好き)な私としてはありがたいです。


2009年4月12日日曜日

Oi Paulistano! #32

椰子の立ち姿

セー広場(Praça de Sé)には大きな椰子の木が並んでいました。


写真を撮ろうと思ってファインダーを覗くと椰子の木の根元に近いところがなんだかヘンなので、少し移動して他のアングルで覗いてみました。ところが他の椰子の木でも根元のすぐ上がやはり絞られた様に細くなっています。気をつけて見てみるとどの木もそうなのです :-o

コカコーラのボトルみたいなフォルムですよね。

場所を移動してみましたが、同じです。うーむぅ、椰子の木ってこう言うものなのか‥。それとも何らかの意図で人工的に幹を固定した形跡が残っているのか。例えばある程度の高さまでまっすぐ伸びる様にとか‥。





遠足か社会見学か、先生に引率された子供達です。ここの椰子もコカコーラのプロポーションです。

私は植物にはサッパリなのでこれまで気をつけてみた事がありませんでした。帰国してから調べてみたら、あのフォルムはあり得るらしいです。Wikiの単子葉植物では「ヤシ、センネンボク(ドラセナ)などの樹木では、材の構造が双子葉植物などのそれと、かなり異なっており、維管束が散在する「不斉中心柱」をつくる。」とありましたが、意味を知らない言葉が多すぎてぼんやりとしかイメージできていません。


2009年4月7日火曜日

Oi Paulistano! #31

ホベルト・カルロスったぁ俺の事かとロベルト・カルロス言い :-)


出かける前にちょっとだけ調べたらブラジルのポルトガル語では「"R"で始まる単語は"H"音で発音される」と書かれていてホントかなぁと思っていました。

確かにサンパウロに着いてみると「Rua(=Street)」からしてそう聞こえるのでした。ただ、どうも日本語発音の「ハピフヘホのH音」ではありません。「R音」もいわゆるベランメーの巻き舌ではなくて激しくはないのですが喉の奥で出している音みたいです。

仕事の途中に「ここ、調整して欲しい」と言う意味で「regular(=regulate)」と言ったらけっこうウケて、発音を直されました。繰り返し直されて、出来ていないのは唇のカタチや舌の位置ではなく「振動の起こし方」ではないかと思えてきました。違うなりに最初より多少マシになったかも知れません(もう忘れてますけど)。

憶測ですが「R音」が語頭に来た場合、喉の奥から弱い振動(口蓋垂振動)で発音すると「H音」に近く聞こえるのではないでしょうか。少なくとも頭の中で「R」を「H」に置き換えて発音しているのではないと思うのですが、さて、どうなんでしょう。


2009年4月4日土曜日

Oi Paulistano! #30

街頭集会

中心街の大きな本屋の前で集会が行われていました。警察も来ていましたが緊張感みなぎる集会ではありません。



横断幕に書かれていた「Salário」と「Qualidade」がそれぞれ「給料」と「質」を意味しているのだろうなと思って暫く見ていました。人だかりの中央では寸劇が演じられていました。

帰国してから調べてみると:
Mais Salário, Mais Bancários, Melhor Qualidade de Vida.

More Pay, More Banks, Better Quality of Life.

と言う事らしいです。が「More Banks (しかも@が含まれてます)」ってどういう事なのでしょう。街中では圧倒的にITAU銀行が多かったです。他にも大手銀行がある様なのですが全体像が見えません。金融機関への規制が多いから改善しろ!、って意味なのでしょうか - 憶測ですけど‥。