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久しぶりに近所を歩いてきました。小学校の校庭の桜は冷たい風にもメゲず咲いています。歩いていてフト思ったのは、以前は大きな民家や社員寮の敷地に有った桜の木が無くなっているのです。東京の23区内で相続を繰り返せば「お屋敷」も存続できませんし、ある程度大きな社員寮もどんどん郊外に移転して、分割売却されて行くのですから当然と言えば当然なのかも知れません。
私が都下の小学校に入学した前年までは「入学記念」に「桜の苗木」が配られていた様です。それが私の学年から違う(割と地味な)苗木に変更になって母親が残念がっていたのを覚えています。
今となってはマンション住まいの人の割合も激増していますから「苗木」なんて配らないのでしょうね。
2 件のコメント:
桜の木を見る度に、思い出すことがあります。「桜の木の満開の下に」という坂口安吾の小品がありましたね。桜の木の下には死体が埋まっている、という言い伝えをモチーフにした小説で、映画も作られていましたっけ。イメージとしては、決して街中や公園に開く桜の木ではなくて、山桜ですね。吉野の里あたりの話でしたが、鎌倉や逗子に群生している山桜でも、その雰囲気はあるように感じます。山全体に薄緑が被り、そこここに薄い桜が望める季節が気に入っています。
以上、辻堂のARKSでした。
コメントを付けていただきありがとうございます。
>桜の木を見る度に、思い出すことがあります。「桜の木の満開の下に」
>という坂口安吾の小品がありましたね。
ありましたね。映画化されたのは70年代になってからでしたよね(見てませんけど)。
>イメージとしては、決して街中や公園に開く桜の木ではなくて、山桜で
>すね。吉野の里あたりの話でしたが、鎌倉や逗子に群生している山桜で
>も、その雰囲気はあるように感じます。山全体に薄緑が被り、そこここ
>に薄い桜が望める季節が気に入っています。
逗子にもそうした眺望が望めるところがあるのですか。
ひとたび森に入れば見渡す限り桜に覆われる情景なのでしょうか。そいつはキミが悪いや<チョット安吾風 :-)
最近、持っていた筈の安吾の文庫を捜しています。晩年の「新日本風土記」が読みたいのです。押し入れの奥底にしまい込んだのかどうにも見つかりません。角川文庫でまだ出ているのかな‥。
またお越し下さい(拝)。
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